成績や順位は学生時代から社会人になってもついて回ると言っても過言ではありません。
今回はとあるピアノ講師から聞いたとある共通点のお話です。ご参考までに。
始まりは私のふとした疑問でした。「皆さん、好きでやっているから熱心そうですし、熱量がすごいんじゃないですか?」
この質問に対する回答は
「確かに皆すごいです。でも、熱量の向かう方向が違うんです。
上位の子達は本当に好きでやっているから周りの子がどうとか関係なく、自分が上手くなりたい!!その純粋な気持ちでやっているから
練習量も吸収力も桁違いなんです。本当に好きなんだなって教えてても思います。
でも、中間層になると違うんです。誰がどうとか、誰にだけは負けたくないって競争ばかりなんです。
仮にライバルに思っている子がミスをすると喜ぶんです。自分がどうかは二の次になってしまっているんです」と。
その方は、塾講師をされている知人に話したところ「うちの教室もそんな感じだよ。トップは積極的に聞いてくるし、勉強が好きなんだなってわかる。でも、中間あたりの子は〇〇には負けたくないとか、ライバルに思っている子の成績が悪いと喜んでいる」と。
そしてこの話は塾や教室だけの話ではありません。
社会でも実際にある話なのです。お酒の席で役職のある方からたまに競争心が間違った方向に行き、足を引っ張り合っているという話を聞きます。そして中には危機感を覚え「マウントを取る奴もいる」と。
私自身、自衛隊時代に新隊員教育隊の基幹要員であった時もそんな感じでした。
成績の良い子は言われなくても自分から教範を読み、場合によっては「こういう資料はありませんか?」と聞いてくるほどです。
時には「調べて正確な回答をするから待って欲しい」と言わざる得ないほどでした。
そして、中間層の成績の隊員は確かに他人の成績を気にする傾向にありました。
場合によっては「〇〇よりはまだマシなんで」と悪びれる様子もなく、向上心のカケラのない隊員もいました。
ちなみに職人の世界で一目置かれている人はいわゆる「職人技」と言われているものを持っており、
話していてもその仕事に対する熱意が違うことがわかります。
「他人とかどうでも良い。今、この場で自分ができなければいけないのだから」と口を揃えて言っています。
そんな方々に囲まれ、感銘を受け、私自身一つずつできることを増やしてきました。
本当は良いところを褒め合って教え合う。これが理想なんですよね。