犬は人間の最良の友と言われます。
愛を注いだ分だけ別れも悲しく、辛いものです。
今回はそんな愛犬と死別された方の話です。
お会いした時の印象は大変素敵な女性でした。運動、食事に気を遣い姿勢、スタイルもよく、その業界の第一線で働いている方でした。
「亡くなったショックが大きく、仕事をするだけで精一杯でした。本当は休みたかったけれども仕事をしなければお客様や会社に迷惑をかけるので休めませんでした。最近やっと踏ん切りがついたのですが、片付け始めると辛いのと荒れているのとでどこから手を付けていいかわからず作業が進みません。思い出の物は全てまとめてあるので家財道具以外は全て撤去でお願いします」とのことでした。
また、「仕事の為、立ち会うことが難しいので完了したら連絡お願いします」と言っていました。
部屋を見ると衣類とご飯の食べかす、そして犬用のご飯やおやつ。
思い出の詰まった部屋でギリギリの生活をしていたのが伺える部屋でした。
片付けているとベッドの下から子犬の写真。
片付けが完了し、最後、「ベッドの下から子犬のお写真が出てきたのですが」と言うと「家に来てすぐの頃の写真です。ありがとうございます」と大事そうに抱えて見送っていただきました。
今、私自身チワワを家族に迎え、当時のお客様の気持がよくわかるようになりました。心の支えになっていたでしょうし、愛情をたくさん注いでいたことでしょう。そのワンちゃんも最後の最後まで幸せだったでしょう。